遠距離中に別れを意識する瞬間とは

恋愛中の男女には、誰しも訪れる可能性がある遠距離恋愛。お互いのことが大好きすぎてどうしようもない状態の新鮮な時期に訪れると、人生の終わりかと思えるほどの辛い気持ちになることでしょう。自分たちには関係ない、とどこか他人ごとのように構えていてもその時は突然やってきます。
進学や就職の場合はある程度予測できたり遠距離を回避することもできますが、転勤や家の事情などな自分達ではどうすることもできない第三者からの圧力によって二人の恋が引き離されることだってあり得るのです。

実際に遠距離恋愛を体験してみて数ヶ月も経つと、それぞれが毎日恋人煮会えない生活パターンに慣れていきます。人間は適応力のある生き物ですし、悲しみを抱え続けると辛くて生きていけなくなるので、気持ちが楽しくて楽な方向に向くように脳が働きかけると言われているのです。
そうしていつの間にか、恋人が側にいない状態の新生活の楽しさにウエイトが重くなると恋人への連絡が疎かになってしまいます。こうなった時に相手は「自分のことをもう愛していないのでは?自分は大切にされていないかも…」と疑心暗鬼に陥ります。それでも連絡をもらい優しい声をかけてもらったり、時には直接会える機会ができて毎日一緒にいられて幸せだった頃の感覚を思い出すと「この人しかいない。やはり自分はこの人が大好きなんだ。」と再認識します。
しかしまた、別れる時がやってきてそれぞれが新しい生活に戻り、日々の忙しさから連絡を疎かになったり、寂しい思いをしたり逆に寂しい思いをさせられたり、優しい愛の言葉で恋愛感情を思い出したり。
このようなことをお互いがそれぞれに何度か繰り返すことになるのが遠距離恋愛です。遠距離の場合、肉体よりもとにかく心が忙しくなりますから、だんだん精神的に疲れてきます。すると自己防衛機能が働き「もう別れようかな」という考えがふつふつと芽生え始めます。
芽が生えた感情は少しずつ成長していき、いつしか、相手が自分のことをどんなに愛していても自分の感情が優先して別れたいという思いが強くなっていくでしょう。このような状態の時には出逢った頃のラブラブな自分たちをどこか冷めたような客観的な目で見るようになっているので、相手が大好きだったということを意識的に思い出さなくてはいけない状態になっています。
こうなってしまった時に再びふたりの愛の炎を再燃焼させるには、何か特別なことを行わなくてはなりません。遠距離の危機が訪れたカップルは大抵の方が、出逢った頃のように新鮮な気持ちに戻ろうと何か行動を起こそうと考える方が多い傾向にあります。きっと出会った頃は毎日、何度も愛の言葉を囁いたり連絡を取ったりしていたでしょう。相手の声や顔、仕草や癖や行動パターン、全てが愛おしかったのではないでしょうか。
では愛の炎を再燃焼させるために同じように何度も連絡を行い、頻繁に会いに行けば良いのかといえば、それは少々違います。すでにお互いのことを知り尽くしてマンネリ化になっている状態で、日に何度も愛しているなどと言われても心には響きません。ましてや頻繁に会いに行ってしまうとストーカーと勘違いされて逆効果になる可能性もありますから、一つ一つの行動に慎重になる必要があります。ここら辺の加減が難しいのが遠距離恋愛というもの。
離れていても束縛することなく、それでいてしつこくない程度に連絡を怠らない大人な対応が求められます。お互いに離れていても自立できていると、相手をかっこいいと思えます。そして、頼もしくね信頼できると思い続けられている間は、遠距離恋愛は上手くいくのではないでしょうか。
遠距離恋愛を成功させる秘訣は、まずは自分自身が自立してしっかりすること、そしてドラマのような大人の恋愛になるように意識することが大切です。

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